保育園で働くといろんな先生に出会います。
先生の数だけタイプがあるといっても過言ではありません。
では理想の保育士とはどんなものですか?
私は9年間保育士をするなかで、様々な保育士と出会いました。
こんなことする?!と目を疑う保育士も正直いました。
そこで今回は、私の思う理想の保育士についてお話します。
あくまで、私の思う理想ですので、皆さんにとって理想は様々ですし、
自分の理想を持って目標に向かうことは大切なことです。
こんな保育士になりたい
なにをおいても一番は「笑顔」ですね。
笑顔で人に接することができる人が第一条件です。
心からの笑顔、ずーーーっと笑顔というとのはなかなか難しいかもしれません。
誰にだって辛い時や、体調の悪い時があります。それでも子どもたちの前に立ったら自然と笑顔になれる保育士だったらとても素敵ですね。
でも笑顔は技術的なものではないですよね?
ほかに保育士としてどんな行動ができるのが理想でしょうか。
子どもの発達、気持ちに寄り添える保育士
目の前の子どもは次にどんな発達をしていくのかを見つけてあげることが大切です。
発達といっても、身体的・精神的・・・意味はさまざまです。
その子の年齢に適した発達を促してあげられるように少し先のことをさりげなく提供し、子どもがそのステップを自分の力で乗り越えられるように関わります。
例えば、喧嘩をしてしまったことを頭ごなしに叱ることがいいことではありませんよね。
どうして、そういう行動をしてしまったのか?気持ちを汲んであげれることはとても大事なことです。
発達と気持ちに合わせて、指導できる保育は理想ですね。
子どもの気持ちを受け止めることができる保育士
また、子どもの気持ちや要求などを受け止めることができることも重要です。
何もかも子どものいうとおりにするということではありません。子どもの気持ちを受け止めながらも、良いこと・悪いことの区別はしっかりとしないといけません。
子どもの自尊心を育てる保育士
子どもが自分を唯一無二の存在として自分を大切にできるように育ってほしいからです。
幼少期の自尊心はとても大切です。
母親と過ごす時間が少ないため、自信を持って愛されてる気持ちを持てるように保育士も援助してあげることが大切です。
たくさん褒めてあげましょう。
それが何よりの子どもの成長に繋がります。
そして、自分の存在を認めてあげることが大切です。一人ひとりの子どものことを知り、どの子にも平等に関わり、子どもの存在を認めることで伝わっていきます。
子どもの良い部分を伸ばせるように援助し、子どもを第一に考え、安心して生活を送れるようにするのが大切です。
子どもと本気で遊べる保育士
遊びを見守っているだけの保育士も多いです。
意図を持って教える意味で遊びに入ることも大切ですが、保育士自身も楽しんで遊べることは大切だと思います。
遊んであげるのではありませんよ。
一緒に遊ぶのです。
夢中になりすぎて、周りが見えていないのはNGですが、とことん遊べる保育士は理想です。
何に対しても一生懸命に接してくれることも大事です。遊ぶときは子ども以上に遊びを楽しんでみてください。
きっと子どもはそんな保育士ともっと遊びたいと思います叱る時も、褒めるときも、遊ぶときも、子どものことを思って接してくれるということです。子どもたちもそれは感じています。
保育以外のことも責任を持って取り組める保育士
保護者の対応や、事務作業、雑用、後輩指導など、やることはたくさんあります。
でも全て子どものためにやることです。どれかを気を抜いてよいというわけではありません。
どんなことでも責任を持てる保育士は理想です。
常に向上心を持っている保育士
新人の頃は誰だって、できるようになりたい!という気持ちで保育をしますね。
慣れてくると無難に何事もなく保育ができればいいってなる人もいるかもしれません。
それでは保育士もつまらないですし、子どもも楽しくありません。
常にこういう風にしたい!目標や向上心をもっていられることはとても理想です。
こんな保育士にはなりたくない
最初に述べた、目を疑う保育士ってどんな人なのか?!も気になるところです。
理想の保育士の完全に逆の保育士と言えるでしょう。
無責任な保育士
仕事全般において責任感の無い人は一緒に働いている周りの先生が迷惑をこうむります。
それだけならまだしも、結局全て子どものためにやることですから、子どもにも迷惑をかけます。
無表情や態度の悪い保育士のもなりたくないですね。 本人はどんなに一生懸命でも、周りからみたら全くそんな風に見えません。
子どもたちを指導する保育士
私は子どもたちを「指導」する保育士はあまり良くないと思います。
特に50代以上の保育士さんに多いのですが、悪気なく、子どもたちに指示することが保育士の仕事だと思っている人たちがいます。
その人がいるときはその人たち向けに「よいこ」になってしまっている子どもたちの様子を見ると、この先も人の機嫌だけを窺って、自分のやりたいことが見つけられなくなる大人になってしまわないか心配になります。
私はその典型的なパターンで、「よいこ」に育ち、いわゆる進学校、大企業でその結果の大人をたくさん見てきました。
みんな「よいこ」で、仕事はできるのですが、自分が満ち足りること、やりたいことが意外とわかっていない人が大半で、とても幸せそうには見えませんでした。
もちろん、その中でも楽しそうなひとはいましたが。私は、「よいこ」であることを指導することは、逆に悪い保育士なのではないかなと思っています。
他にもこんな保育士にはなりたくない
他にも、勤務時間が終わったからと子どもの扱いが邪見になってしまう保育士や外が寒い、暑いなどという理由で、戸外あそびに出ない保育士、保護者対応やトラブルで自分をかばってうそをつく保育士。
知識不足にも関わらず、学ぼうとしない保育士、子どもを見ず、ケータイばかりみている保育士子どもを見ず、他の保育士とおしゃべりばかりしている保育士。
クラスでお気に入りの子とそうでない子がいて接し方が明らかに違う保育士、後輩に意地悪な言い方しかできない保育士などなど
そんな保育士にだけはなりたくないですよね。
理想に近づくためにやるべきこと
どんな保育士になりたいか、理想は持てましたか?
では、理想の保育士になるためにどんなことをすればよいのでしょうか?
知識や経験をえて学ぶ
1番は「学ぶ」ことだと思います。
いくら一生懸命に子どもと向き合おうとしても 知識がなければ、どう接していいのかわかりません。
まずは今、目の前にいる子どもの年齢の発達について知識を深めていくことです。
そうすると自然にどうしてあげるべきかがはっきりみえてきます。
もちろん経験によるものもありますが わからなければ、先輩に聞くことです。
「どうしてあげればいいのか」という気持ちを常に持って子どもと関わることが大切です。
自分の保育を定期的に振り返る
自分の保育の様子をビデオにとって、客観的に、定期的にみて振り返ることも重要です。
たまたま私はそういう機会に恵まれて気づいたのですが、自分が見守っているつもりでも見切れていない子どもたちの動きがあったり、
もう少し声かけしてもよかったかもしれない、など実際の保育を直接振り返ることができました。
保育観が一致していない職場では、とくにこのビデオ撮影、みんなで見て話し合う、という時間をとるといいのではないかと思います。
遊びや関わりの引き出しを多く持つ
楽しいことが提供できる保育士になるためにいろんな引き出しをもつことも大切です。
まとめ
皆さんどんな理想の保育士になりたいですか? 保育士の数だけ性格があります。
保育士の数だけ理想があります。
子どもと向き合う角度も全然違います。
でも、「保育士」という職業は 「子ども」が一番でなければならないはずです。
現在、保育士として働かれているみなさん。
保育士を目指されているみなさん。
子どものことを一番に考えて学ぶ姿勢を忘れずに一生懸命に保育士をしてほしいと思います。
そうすれば、子どもも保育士も笑顔で過ごせるでしょう!
少しでも自分の理想に近づけるように頑張りましょう!
もし、理想の保育士が周りにいなかったら…
辛い思いをしている方がいるのであれば、
ぜひとも下の記事をご覧になって見てください!!