最近、保育園や幼稚園とは別に「認定こども園」という言葉をよく聞くようになりましたね。
でもその詳細までしらないですよね。
子どもを預けようにもしっかり理解していない分不安ですよね。
そこで今回はそんな認定こども園のことについて詳しくご紹介します。
どんな施設か?
平成26年4月30日に規定されました。
「幼稚園および保育園などの小学校就学前の子どもに対する保育・教育に対する子育て支援の総合的な提供施設」と説明されています。
簡単に言うと、認定こども園は幼稚園と保育園を一緒にした、いわゆる「幼保一元化」のための施設です。
保育園の養護という要素と幼稚園の教育という要素が一緒になったといえます。
幼稚園と保育所の機能をあわせ持ち、教育と保育を一体的に行い、地域の子育て支援もする施設です。
つまり、1つの園の中に保育園タイプの子どもと幼稚園タイプの子どもがいるのです。
認定こども園には4つのタイプがあります。
- 幼保連携型: 認可保育所と認可幼稚園が連携したもの。
- 幼稚園型 :認可幼稚園が保育所機能を追加したもの。
- 保育所型: 認可保育所が幼児教育など幼稚園機能追加したもの
- 地方裁量型 :認可のない教育・保育施設が認定こども園の機能を整備したもの。
また認定こども園は都道府県が「認定」した施設です。
認定の基準は都道府県が独自に設定するので、施設の基準や募集人員をクリアすれば「認定」されます。
預ける前に必ず自分の目で見て、どんな施設、保育を行っているか確認をする必要があります。
保育園、幼稚園との違い
保育園と幼稚園との違いはどんなことがあるのでしょう。
保護者の就労が問われない
それは条件や保育料をみればわかります。
保育園は入園に条件があります。両親が共働きであることです。
幼稚園が入園条件などはありませんが、規定時間のみのお預かりですね。
では、認定こども園は条件などあるのでしょうか?
認定こども園は保育園とは違い、幼稚園と同じように同じ年齢の子どもたちが、保護者の就労状況に関わらずに同じ園に通うことができます。
また、支給認定制度というものがあり、これにより保育料や保育時間などが決定します。
1号
これは幼稚園型です。
つまり、園が決定した一定金額を保育料としておさめるものです。
保育時間はあらかじめ定められています。
それ以外の時間利用は別途お金がかかります。
2号
これは保育園型です。
両親の収入により保育料がきまります。
保育時間は労働時間+通勤時間となります。
この認定をうけるには、両親の前年度の源泉徴収が必要です。
3号
0~2歳までは全員がこれになります。内容は保育園型です。
1・2号は保護者が選択することができるため、そのライフスタイルにより決定できます。
自営業の人は様々な点から殿働きでも1号を選ぶ人がいます。
共働きでも1号のお迎え時間に迎えに行ける人がいるならそちらの方が断然お得ですよね。
このように、「どちらがお得になるか」ということを細部まで計算する方がいいでしょう。
お得な道が見つかるかもしれませんよ。
園とは直接契約制
幼稚園は元々直接契約です。保育園の場合、認可保育園は、住んでいる自治体に入園申請をして入園許可を得ます。
認定子ども園は、園との直接契約が基本です。
短時間利用にも長時間利用にも対応
幼稚園の機能(短時間保育)と保育所の機能(長時間保育)の両方の役割を持っているので、両方に対応しています。
保育士資格で働けるの?
基本的には、認定こども園は幼稚園と保育所の両面を兼ね備えた施設です。
すべての保育に携わるためには、保育士資格と幼稚園教諭資格の両方を持っている必要があります。
しかし、大学や専門学校などをでていれば、保育士資格と幼稚園教諭の2つを卒業と同時に習得可能ですので、現在保育士をしている人は案外持っている人が多いでしょう。
また、国の指針には片方の資格しか有しない者を排除しないよう配慮することが盛り込まれています。
ただ、新規採用となると両資格を持つことが必須になっているケースが多いようです。
未取得の資格は「特例制度」で取得が可能です。
幼稚園教諭免状を持っていて、幼稚園教諭として3年かつ4,320時間以上の実務経験がある方は保育士の免許を取得できます。
保育士資格を持っていて、大学卒業の学位があり、保育士として3年かつ4,320時間以上の実務経験がある方は幼稚園教諭(一種)を取得できます。
高等学校卒業者であれば同じ実務経験がある方は幼稚園教諭(二種)を取得できます。
さらに、幼稚園教諭を持っていても気を付けなければならないことがあります。
それば幼稚園教諭には更新が必要ということです。
10年更新で、更新年には講習とテストが必要です。
長く保育士をされている保育士さんは幼稚園教諭の更新をされていない方が多いので気を付けましょう。
まとめ
認定こども園は保護者の多様なニーズに対応した、現代にあった施設ということですね。
難しく思われがちですが、2つの要素が1つの園で提供されていると考えると案外難しいことではないのかもしれません。
ご自身のライフスタイルのあったものを見つけてください。
また今から、認定こども園に就職しようと思っている保育士さんはそんな難しく考えず、子どもを大切に保育することを考えてみてくださいね。