待機児童問題について

保育士について

待機児童って何?

保育所への入所・利用資格があるにもかかわらず、保育所が不足していたり定員が超過しているために、入所できずに入所を待っている児童のことと定義されています。

認可保育園への入所は自治体に対して入所申請をするので、自治体ごとに待機児童が出ていることになります。

 

なんで問題なの?

90年代以降、都市における待機児童数の急増が起こっています。男女雇用機会均等法の施行により、女性の社会進出が進んだこと、大都市への人口集中が主な原因です。

それにもかかわらず保育所の増設や受け入れ数増加など施設整備が立ち遅れたことが拍車をかけています。女性を活用していこうという現代の社会方針においては、保育園に預けられずにやむなく退職してしまうことは大きな問題となっています。

 

今後解決していく上で必要なこと

政府の方針決定と自治体の取り組みが重要です。既に対応策はいくつか取られている自治体もあるのでそれらを参考に各自治体が制度整備をすることと、国がしっかりと予算をつけることが需要です。

しかしながら、待機児童問題は国の少子化対策・子育て支援政策の中で継続的に対策が練られていますが、2016年現在でも根本的な解決には至っていません。

待機児童の大部分は人口の多い東京、埼玉、千葉、神奈川、京都、大阪のような都市部に集中していますが、認可保育所は国の定めた基準に沿った施設の広さや園庭が必要です。保育所を建てるための土地も費用も足りません。

また、「子どもの声がうるさい」といった住民の反対もあり、新しい保育所が作れない状態も多く見受けられます。そして、保育士が減っていることも待機児童数が増加する大きな原因のひとつです。保育士の数がネックで定員が増やせない保育園も多いのです。

2016年に入って「保育園落ちた日本死ね」という匿名ブログの報道とそレに関する共感の広まりから、待機児童の問題が改めて政府の緊急課題に挙がっていますが、対策は場当たり的で解決には程遠いと言われています。

タイトルとURLをコピーしました