保育士として働く上で必要になる資格が「保育士資格」です。
保育士の試験には、多くの科目があります。また筆記試験だけでなく実技試験もあります。
保育士資格を取るためには最短の道とはいえ、合格率も11~14%と狭き門。
国家資格だし、覚えることが多そうだし・・・
二の足を踏んでおられる方も多いのではないでしょうか?
そこで、どうやって勉強していくか、試験の種類のこと、大変な科目のこと、合格者はどう受かったかについて、この記事では見ていきましょう。
筆記試験と実技試験について
試験は各都道府県で年に1度行われ、内容・日程は全国で統一されています。
平成28年より、筆記試験は4月の2日間、実技試験は7月の1日間で開催されます。
実技試験に進むためには、筆記試験のすべての科目に合格する必要があります。
筆記試験について
筆記試験はマークシート形式で、6割以上得点できると合格です。なお、合格科目は3年間有効です。
つまり、たとえ筆記試験に落ちてしまったとしても、「合格している科目は3年間有効」ということは合格して科目は次回免除され、不合格の科目のみ受けることが出来るという訳です。
「2. 教育原理および社会的養護」は特別で各分野50点満点となり、各分野それぞれ30点以上の取得で合格です。
また、合格科目はその年を含めて3年間有効です。つまり、次回以降受けるときには免除となります。
受験科目は下記の通りです。
- 保育原理
- 教育原理および社会的養護
- 児童家庭福祉
- 社会福祉
- 保育の心理学
- 子どもの保健
- 子どもの食と栄養⑧保育実習理論
実技試験について
実技試験は下記の3つから2つを選択します。
課題は「保育士試験受験の手引き」に明記されているので、よく読んで受験科目を決めましょう。
- 音楽表現に関する技術、課題に対する器楽・声楽等
- 造形表現に関する技術、課題に対する絵画・制作等
- 言語表現に関する技術、課題に対する言葉に関する遊びや表現等
免除される科目
幼稚園教諭免許(1種・2種)がすでにある場合は、申し込み時に『幼稚園教諭免許状』または『教育職員免許状授与証明書』のコピーをだすことで、免除される科目があります。
筆記試験の『教育原理』『保育の心理学』、実技試験の『実技試験』がその対象です。
この科目は対策必須
人それぞれ得意不得意はあるかもしれませんが、受験仲間でよく再試験となってしまった声を聞くのが⑦子どもの食と栄養です。
数字や化学式など覚えることが多く、細かいところも出題されるため、過去問をしっかり解いて、出そうな問題をきちんと把握しておくことが大事です。
私はこうして受かりました
かくいう私も、受験は3年間にわたりました…。
参考書を片手に、問題を解く繰り返しをしました。
1年目で7科目合格したのですが、⑦子どもの食と栄養を落としてしまい、2年目の試験で受かりました。
しかし2年目は実技試験が仕事の関係で受験できず、3年目で初めて実技試験を受け、合格しました。
また、子どもたちを知るのに机の上だけでは十分理解できないと、近くの保育園にバイトにいったりしました。
やはり、なまの子どもたちから得るものは多く、文章だけでは理解しづらかった内容もすんなり理解できました。
実技試験でも、子どもと関わった経験がすこしあるだけで大きな自信につながりました。
そこで働く先生や園長先生とも仲良くなり、試験勉強を教えてもらうなどとてもよくしてもらいました。
ピアノは独学でしたが、たまに保育園でひかせてもらい人前で弾く緊張感も体験できました。
バイトを募集していないところもありますが、「ボランティア」「将来、保育士になりたいから勉強中」といえば働かせてくれるところは多いとおもいますよ。
時間は割かれますが、それ以上に大きな学びがあります。
まとめ
保育士資格の合格率が10~20%という現実がありますから、すぐに受かるというわけでもありません。
しかし、覚えることが多い教科がほとんどといえるので、独学で収得をめざす人は本屋さんにうっている参考書を買って進めていく事がいいでしょう。
独学が不安という方は、通信教育をおすすめします。
もちろん大学や専門学校にいく道もありますが、時間の拘束がデメリットです。
生活スタイルにあった方法をえらんでくださいね。
保育士資格を取得するのは、大変なことかもしれませんが、途中で座札してしまわず、コツコツと頑張ってみてください。
合格したその先には、子どもたちの素晴らしい笑顔があなたをまっていますよ。
夢向かって奮闘中の皆さん。ぜひ自分にあった勉強法で保育士資格にチャレンジしてください。