幼稚園教諭の労働時間は長い?短い?

幼稚園教諭について

世の中、労働時間は8時間と決まりがありますので、その決まりは幼稚園教諭だろうが、なかろうが同じです。

しかし、実働時間でいうとどうなのでしょうか? 時間外労働など含むと実情は…

変形労働時間制という働き方

まずは幼稚園教諭の働き方について説明しておきます。 本来労働時間は、1日8時間1週40時間以内とされています。

しかし、変形労働時間制は一定期間を平均し、1日8時間、1週40時間以内に収まればよいとしています。

更に幼稚園教諭は年間単位で換算しています。 仮に行事などで土曜日出勤しても、夏休みゆ冬休みで休みを多くすることで平均として1日8時間になっていれば残業代は発生しません。

 

このような働き方を採用している幼稚園教諭の労働時間はどうしても長くなりがちと言えるでしょう。

 

求人情報との違い

私の勤めていた園は、求人票には8:00〜16:00 午前保育の日は8:00〜13:00と表記されていました。

この場合休憩時間は含まれていません。 子どもたちとお弁当を食べる前提なので昼休憩はありませんね。 けれど、私の辞めた年の求人は8:00〜17:00(1時間休憩)と表記に変わっていました。 ただ、実際、休む時間は無いと思います。

 

朝は8:00より前に着くのは当然。 8:30の朝礼までに掃除や準備を終えなければならないので、7:30頃には園に着くようにしていました。この時点で30分は時間外労働。

さて、14:00に子どもが降園。 そのあと2時間仕事できる!と思ったら大間違い。

 

バスが2便あったので、遅バスの子は保育室で待ちます。人数は少ないとはいえ、先生も自分の仕事ができるわけではありません。 14:40頃に遅バスの子を見送りなんだかんだ15:00近くになってしまいます。 そこから1時間で仕事が終わるわけがありません。

 

手慣れた先輩で17:30頃。 平均18:00頃には帰れていたのでまだ、残業はひどくない方だと思います。 行事の時や、どうしても帰れない時は21:00頃になることもありました。 先輩が帰らないと帰りにくいというのなんとなーくあったものの、先輩が帰った後じゃないと同期と話せないというのもあり、残っていることもあったとかなかったとか(笑)

 

午前保育の、水曜日は13:00には帰れませんが14:30頃までには帰れていたので早い方かなと思います。 日直で17:00まで残らなければならない日が何ヶ月か一回回ってきますが、それ以外は、お弁当は持っていかないことが多かったです。 食べてしまうとダラダラ残ってしまうので、あえて早く帰ろう!!という気持ちで頑張りました。 でも、15:30になってしまうこともありましたけどね。

 

まあ、大企業の終電まで働いてるような人からみたら早い時間に帰っていますし。大したことないように見えるかもしれないですが、朝も早いですし、休憩もきちんと取れるわけではないので決して楽とは言えません。

 

休日出勤、長期休業について

運動会、展覧会、お遊戯会、参観日、研究保育など行事がある日は土曜日も出勤になります。なんだかんだ月1回は土曜日出勤がありましたね。 運動会だけは振替休日があります。

ほかの行事は基本的に午前中に終わるということで、(子どもがいるのが午前中なだけ)振替休日はありませんでした。

これも変形労働時間制の嫌なところでしょう。 研究保育の日は該当するクラスが午前中保育を見てもらった後お昼を食べて反省会。そのあとケーキが出るのですがケーキいらないから早く帰らせてーって思ってました(笑)

 

友達の園は展覧会の準備出勤が土曜日、展覧会が日曜日で週7休みナシ…で振替休日が一日だけらしいです。いくらなんでも酷使しすぎだーと叫びたくなります。

 

変形労働時間制のいいところは 夏休みと冬休みが長い!!!!

 

8月前半と8月後半に夏季保育、日直が一回回ってくる以外は休みでした。 なので2週間×2回の夏休み。日直のタイミングによりけりでしたが。

 

こども園としてやっているところは夏休み中も、預かり保育があるようで当番で何度か出勤があるようでした。

 

なので、夏休みはどういう制度かは園それぞれのようです。 私の園は長い方かもしれません。

冬休みは12/18前後から1/7前後まで 冬休みは日直が回ってこない確率も高いので結構優雅に過ごせます。 そのかわり、春休みは新年度準備が忙しく、あまり休みません。(詳しくは幼稚園教諭は3月が忙しい?の記事をご覧ください。)

普段の就労状況はいいとは言い難いですが、 長期休みが確実にあるのは他の職とは違うところでしょう。

 

まとめ

労働時間が長いか、短いか?と言われると長いと思います。 朝早いし。子どものいる時間は5時間だけど、それ以外のこともやることたくさんだし。

 

でも、夏休み、冬休みが長いと旅行も行けるし、お盆を避けてちょっとだけ安い値段のタイミングでいけちゃいます(笑) 変わった勤務形態ですが、慣れればそんなもんです。

 

残業はできるだけなくせるように工夫している園も増えてきています。 就職、転職の際には、残業をなくすために取り組んでいること、長期休業の出勤についてなんかを聞いてみるといいかもしれません。

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