保育士の採用のとき、中途採用という文字を目にしますよね。
保育士は残念ながら年度の途中でやめてしまうことが多いので中途の保育士が多くいます。
こんな保育士の働く口となるのですが、新任保育士と中途採用との差はなんなのでしょうか?
採用に当たり保育士に求められるものや期待されていることについてまとめてみました。
保育士に求められるもの
保育士は保育園の顔であり、保育のすべてを担う人材です。保育園全体の評価にもつながります。
もちろんピアノが弾ける、子育て経験があるなどの技術的なことは採用の山行にはなりますが、面接では人間性を見てこの人がうちで働いても大丈夫か?ということを見られています。
まずは子どもたちからも、保護者からも、職員からも信頼されることが第一です。
そのためにも、「やる気」「責任感」「笑顔」の3つは必要不可欠といえるでしょう。
やる気に関して
この「やる気」に関しては、保育士の数ある仕事をこなすうえでこの気持ちがないと立ち向かえません。
すぐに気持ちがなえてしまえばそこでおわってしまうのです。
何でもやってやるという強い気持ちを持ちましょう。
責任感に関して
「責任感」に関いては、最後までやり遂げるということです。
仕事にやる気があっても責任感が薄ければ、いい加減になったり、期限に間に合わないということも起こってくるでしょう。
それでは困ります。
例えば行事の計画がその行事までにできていなければ、先生同士でなく、子どもたちにも沢山の迷惑をかけることになります。
笑顔に関して
最後に「笑顔」です。
これはどんな場面でも必要となるでしょう。
子どもとの関わりにおいて笑顔は欠かせません。
笑顔の少ない人には子どもは警戒し、寄っていきませんので信頼関係も結べませんね。
子どもだけでなく保護者に対してもです。全員が保育士のことを完全に信用し、フレンドリーに接してくれるわけではありません。
関係を密にするために笑顔は大前提ですよね。
「やる気」「責任感」「笑顔」の3つについて
この3つを常に意識しながら働くというのは大変で疲れるときもあると思います。
それでも、少しずつでいいので、意識を変えていけるとさらに良い保育士になれると思います。
面接でもこういった点に関して安心してもらえるように、身だしなみ、笑顔、明るさや真摯な受け答えなどを忘れずに心がけたいですね。
新卒保育士との違うところ
保育士として勤務したことがある中途保育士では、基本的な実務経験、熟練した実務経験、施設管理経験などが異なります。
また、中途採用の場合は同期はいません。求められる役割に応じて採用される人材が中途採用者です。
中途採用のメリット・デメリット
採用する保育園からみたメリットとデメリットも紹介します。
メリット
保育の方法を知っているので、新任研修のようなことをせずともすぐに働いてもらうことができます。
デメリット
以前の保育園の保育観念がその保育士に根強く息づいている場合、新しく働きはじめた保育園のカラーに合わないことがあります。
新しい保育園のカラーを吸収しようとしても、以前の保育観念があるのでそう簡単にはできないのです。
中途採用の保育士に期待されていることについて
中途採用の保育士に期待されることは、何と言ってもその経験です。
保育士の仕事は勤務の大半が人と関わる仕事です。
子どもはもちろんのこと、職場の先生方、子どもの保護者の方とも適切なコミュニケーションが必要です。
中途採用の保育士の中には、高い技術やスキルを買われて転職する人もいれば、実績を重視して採用される人もいます。
また、一人ひとりの保育士で経験したことが違うので、その園の保育に新しい考えを運ぶことが出来るでしょう。
保育園は家族経営がほとんどですので、考えが古くなりがちです。
そんな古い考えに、違う考えが入ってくることはその保育園にとって、新しいステージに向かう第1歩と言えるでしょう。
あとは、新任など若い保育士の育成の力にもなりますね。
しかし最大の理由は即戦力になるというところが一番期待されている部分かもしれませんね。
まとめ
中途採用者に求められるものは仕事の能力だけとは限りません。
年齢を重ねてからの転職の場合は、マネージメントや人材管理能力といったものを期待され、求める場合もあります。
指示を待っているだけでは仕事で成果を上げられません。積極的にコミュニケーションをとれれば、いち早く園に溶け込め、園にとっても早くから役立てるようになります。
また職場に新しい風を吹き込む役割も期待されている事もあります。
職場の雰囲気や運営などに新しい視点を持ち込むことも必要です。
新しく入ってきた中途採用者の目から見ると問題点や改善点が見えるというケースは少なくありません。
中途採用者だからこそわかる問題点を見つければ、職場の業務効率改善に貢献することができるでしょう。
せっかく保育士資格があるのですから、それを生かしてバリバリはたらきましょう!!