常勤保育士は、主にフルタイムで働く正社員です。
週休2日で、8時間勤務であり、月給制で働きます。
非常勤職員は、嘱託やパート、アルバイトなどの雇用形態であることが多いです。
シフトがある程度自由であり、時給で働きます。
福利厚生なども異なります。
また、保育園の中で担う役割も異なります。
今回の記事では、この常勤保育士と非常勤保育士の違いについて比較していきたいと思います。
常勤保育士と非常勤保育士それぞれの仕事内容の違い
上記で述べた保育園の中で担う役割が異なることなついてですが、基本的には常勤保育士がクラス担任としてクラスをまとめます。
それに伴い、週案や月案といったクラス運営や、それにまつわる書類作成を行っている園が多いです。
メインで保育を進めて行くと言っても過言ではありません。
保護者とのやりとりも常勤保育士が対応することが多いです。
非常勤保育士は書類作成や、朝や夕方の延長の人でが手薄になってしまう時間に保育に入ったり、特定のクラスを持つというよりはフリーとして、必要なクラスに保育補助として入る場合が多いです。
様々な年齢の子どもたちと関わることができます。
掃除や片づけなど保育以外の仕事を請け負ってくれるのも非常勤保育士であることが多いです。
非常勤職員が保育園で担うことは、常勤職員が手の回らない部分をカバーするような役割です。
臨時職員というポジションがありますが、こちらは急な欠員や育休中などの場合に採用する場合も多いので、かなりの確率で常勤保育士と同じ仕事内容だと言えます。
仕事内容を確認しておきましょう。
保育中、子どもがよくないことを叱るポジションになりがちなのは担任として主で動いている常勤保育士になることが多いです。
叱られたあと悲しい気持ちを補助として入っている非常勤保育士がフォローしてあげるようなポジションであることが多いです。
子どもたちからみた役割の違いとしてはこのような場合があります。
常勤保育士と非常勤保育士それぞれのメリット、デメリット
仕事量が多く時間に融通が利かず、何かクラスで問題が起きた時に責任を持つことになるのは、常勤保育士です。
しかし、その分子どもたちの成長や行事の成功した時のやりがいは、かけがいのないものになります。
また、安定した給料とボーナスが保証されます。
非常勤保育士は、ある程度時間に融通が利き、子どもたちと関わっている時間が長いです。
しかし、色々なクラスに入る分クラスごとで少しやり方が違うので、臨機応変さが必要となります。
ずっと同じクラスにいるのと違い、子どもたちの絆が感じにくいかもしれません。
時間給のため、少し休んでしまえば給料も減りますし、ボーナスもないことが多いです。
実際のところフリーで入ることが多いため、担任としては必要な時に補助してほしいという思いがあるため、全体がよく見える、臨機応変さがある人がいいため担任経験をしていたことがある人が入ってくれるのが助かるというのも本音のようです。
全く保育経験のない新人が非常勤保育士として入るとなると、なかなか難しいこともあります。
非常勤保育士は保育する時間も短い上に、指導する時間がなかなかありません。
保育中に注意をするしかなくなりますし、ゆっくりやり方を伝えにくいので、基礎からきちんと学びたいという意味では非常勤保育士より常勤保育士の方が向いているかもしれません。
しかし、色々な学年に入れるため、いきなり担任を持つより子どもの発達の勉強になりますし、色々保育士の保育を見ることができ、全体を見る能力はあがるではないでしょうか!
常勤保育士と非常勤保育士それぞれどんな人があっているか?
小さい子どもを子育て中で勤務時間に制約がある人や、夫の扶養の範囲内で働きたいなど、働き方に希望がある人は、非常勤保育士のほうが融通が利いて向いているのはないでしょうか。
結婚して常勤を辞めたけど子育てが落ち着いたからまた働きたいという理由の人の方が圧倒的に多いと思います。
また、これから保育士を目指そうという人が、まずは現場経験、社会経験をしてみるという意味で非常勤から始めてみるというのも選択肢かもしれません。
しかし、上記で述べたようなデメリットもある上で検討してみてください。
保育の仕事をめいいっぱい取り組みたいと思っている人は、自分の裁量でクラス運営ができる、常勤保育士として勤務したほうがよいでしょう。
また家計を支えたり自分で食べていかなければならない人も、福利厚生などを考えると常勤保育士として勤務したほうがよいでしょう。
主任や園長に昇格できるのも常勤保育士です。給与や立場のアップもかなえていきたい人も、常勤保育士に早くなるのが近道かもしれません。
常勤保育士が偉いとか、非常勤保育士だから責任がないとかありません。
子どもたちにとってはみんな大好きな保育園の先生です!
みんな誇りを持って保育士として働いています。
自分に合った働き方で生き生きと保育をできる道を選べると良いですね。