時間外労働が多いと有名な幼稚園教諭ですが、残業代はもらえるんでしょうか?
結論を先に言うと、ほとんどの場合もらえないです。 アンケートの結果を見てみると8割の先生がもらえないと答えています。
残業が多いと職業と有名なのに、どうしてなのでしょうか?
幼稚園教諭の残業時間はどのくらい?
8割の幼稚園が毎日9〜10時間は働いているという統計になっており、行事前になるとかなり遅くまで残ることが多いです。
子どものいる時間は子どもに集中しなければならないため、作業することが難しいため、降園後から仕事をはじめるわけですが、全て自分だけの時間に使えるわけではないので結局おわりません。
私の勤めていた幼稚園は8〜16時が勤務時間。
水曜日の午前保育の時は8〜13時となっていました。
毎日平均18:00頃、水曜日は15:00頃でしたね。
休憩時間という休憩時間はありません。
週末や行事前なんかは21:00頃になる時もありました。
自分手際の悪さももちろんあると思いますが、子どもが帰るのも一人一人引き渡すので14:00ぴったりではないし、2便のバスの子がバスに乗り込むのも15:00近いので結局自分の仕事を始められるのは15:00以降。
退勤時間まで1時間しかありません!!
朝8:00〜9:00までの1時間と保育後の1時間が実質の仕事時間と聞いたらこれで要領が悪いだけだと言えるでしょうか。
さらに全て個人の時間というわけにも行きません。
会議やら反省会やら集まりもありますし、新人のうちは指導案を見てもらうのに同席してその場で直すという方式ですから、先輩も後輩も時間を潰されるのです。
あとはなんとなく先輩より先には帰りづらいという雰囲気の園だとズルズルと帰るのが遅くな傾向があります。
あまり残るのも怒られるので 結局仕事を持ち帰るしかないのです。
持ち帰るとなると残業にならないのか?というと微妙ですよね。 実際休んでないわけですし。
幼稚園教諭の働き方
幼稚園教諭は変則労働時間制という制度で働いています。
労働時間を週単位ではなく、月単位、年単位で調整することにより時間外労働として扱わないものとなります。
夏休み、冬休み、春休みが長めにあることにより調整しているということです。
これを知るまでは 有給を消化してると思っていたのでした(笑)
そうではなく年間で調整されていたのですね!
なので有給は取ろうと思えば取ってよしなのです!
ただ、環境的になかなか取れない現実なので私の勤めていた園は、 1年間一度も無遅刻無欠席ですと、3月に皆勤賞的な手当てがつき欠席1でいくらかずつ減るみたいなことで調整されてました。
少し、話が逸れましたが、 変則労働時間制という制度により、タイムカードは廃止され、出勤簿にハンコを押すというやり方を取られるようなりました。(毎日押すのがめんどさくて給料日にまとめて押す先生達続出(笑))
とはいえ、年間の時間が明らかに超えている場合は請求することができるのです。
でも、はっきり退勤時間も分からず、持ち帰りの仕事はどうなるんだ?とグレーゾーンが現れるのでなかなか難しいのが現状なのでしょう。
どうして、残業代がもらえないのか
変則労働時間制だからと言ってしまえば簡単なのですが、幼稚園の仕組み的な面でも問題があります。
どんな所が違うかというと、他の企業は売り上げがあればあるほど会社自体に収入があがりますよね?
でも、幼稚園は、園児からの保育料と国の補助金で成り立っています。
園児の定員は決まっていますので、どんなに頑張っても園自体の、収入は一定額以上入らないのです。
その中から、職員の給料以外のやりくりもしなければなりません。
そのため、残業代を支払うことが厳しくなってしまいます。
国からの補助金も、見直されつつありますが、それが残業代に充てられるかというとそれは幼稚園側の判断になるでしょう。
少子化や、共働きによる保育園入園希望者が増えているため、園児数が定員割れしてしまうと収入源が減るので園児獲得の努力は必要になってきます。
できるだけ残業しなくてもいいような工夫を
上記の理由から残業代をもらうのはかなり難しいです。
やはり、残業しなくてもいいように工夫する必要があります。
慣れてくれば手際もよくなってくるし、簡略化していいところもわかってきます。
個人だけではなく園全体がどんな工夫をして協力して時間外労働しなくていいようにしていける環境だと良いですね。
就職や転職の際には聞いてみるポイントになるかもしれません!
残業続きで大変な仕事ではありますが、子ども達とのかけがいのない思い出は一生心に残るでしょう!
残業代が出る(時間外手当)幼稚園に転職する
公立の幼稚園教諭ではいざ知らず、私立の幼稚園では園によって残業代が出るかどうかは判断しにくいですよね。
自分の働いている園以外の情報は中々集まりません。
現在の職場環境が悪いと感じたら職場を変えてみるのもいいのかもしれません。
それには、まず情報を集めることが大切です。
求人やハローワークなどでも表面的な情報は集まります。
ですが、実際の働いている状況がわからないので不安な面もありますよね。
そんなときには、幼稚園教諭や保育士の転職サイトを使って見ることをおすすめします。
これらのサイトは無料で使えて個人に合わせて担当のコンサルタントがついてくれます。その求人の実際に近い情報が手に入るのでかなり転職活動にも取り組みやすいです。
また、それぞれの担当がアドバイスや希望求人の細かい情報、園の実際の雰囲気や人間関係なども教えてくれるサービスなどもあります。
これらのサイトも多くありますが、今回はおすすめのサイトを下記に紹介します。
本当に転職をしたいのであれば、複数のサイトに登録し、多くの求人を見ることをおすすめします。