保育園といっても、働いている人が全員保育士というわけではありません。ご存じでしたか?
子どもたちの健全な発達を守るために沢山の職種の人が働かれています。
今回はそんな保育士と一緒に働く様々な職種をご紹介します。
どんな職業の人がいるか?
保育園は子どもをただ保育していればいいというわけではありません。
子どもは園内で食事もしますし、ケガの対応や身体測定だってしまいます。
保育園や児童福祉施設などで働く保育士の周りには、子どもたちが安心して過ごし成長できるよう、保育士だけでなく、調理師、調理師補助、栄養士か管理栄養士、保健婦か看護師がいます。
また、施設によっては児童指導員・作業療法士・理学療法士など、いろいろな専門職のスタッフが一緒に働いています。
また、幼児になると沢山の行事をするところが多いです。
教育のカテゴリーとして、英語や体育、美術や茶道など様々な分野をしている保育園があります。
そんなところには英会話の先生、体操の先生、造形の先生、ピアノの先生などがいるでしょう。
リトミックを推進しているところではその先生を招いていることがあります。
毎日出勤する訳ではなく月に何回かの契約をくんでいることが多いといえますね。
そのほかに事務員や掃除婦さん、バスの運転手などの職種の方も保育園に携わっているといえます。
あげてみると意外と多いことがわかると思います。
さまざまな職種の方が全ていろいろな形で子どもと関わっていることがわかりますね。
子どもたちの健やかな成長のために、会議などだけでなく、日々の業務の中で協力しあっていくことが大切です。
児童指導員について
児童指導員とは?
児童指導員は、児童福祉施設へ入所してくる子どもたちが健やかに成長するために、あらゆるケアをする仕事です。
児童福祉施設で生活する0歳から18歳の子どもを、保護者に代わって援助、指導しています。
子どもたちが児童福祉施設で生活する理由はさまざまです。
児童福祉施設には、家庭などの事情で寝食を共にする児童養護施設と、障害のある子どもが通う施設があります。
家庭になんらかの問題があり余儀なく施設に入っていることもあれば、心身に障害があり養護を必要とするなどの理由のある子どもたちが入所してきます。
そんな子どもと生活をともにする児童指導員は子どもの日常生活に深く寄り添っていきます。
児童指導員と保育士の違い
保育士と児童指導員では明らかに役割が違ってます。
まずは保育士です。
子どもたちの養育で最も重要なことは「母性的養護」といえます。
子どもは生まれたときに最初に信頼関係を築くことができるのは母親です。
その後の発達でも必ず必要になってくるのは母親的な存在なのです。
これを代理を保育士が担っています。
一方、児童指導員はそれの反対で父親的な役割です。
母親が生き方を教えるなら父親は人生を教えることでしょう。
大きな言い方ですが、そんな役割の違いがあるといえますね。
児童指導員と保育士の関わり
児童指導員は、この子どもたちに対して、保育士などをはじめとしたいろいろな役割を持つ人とともに、個別の指導計画を立てて実際にケアをしていく役割を担っています。
児童福祉施設で働く保育士にとっては、とても重要で、日々連携をしていくべき職業の方です。
看護師について
保育園での看護師の役割は、園児・その父兄・職員の健康を守る健康管理業務が主です。
通常は健康な状態の人たちが集まるところなので、病院などに勤務している看護師さんの仕事とは異なっています。
保育中にケガをしてしまったり、体調を崩した園児たちの手当てや看護をはじめ、感染症の予防に気を配るなどしています。
最近では、アレルギーを持っている子供が増えてきていますし、感染症の起る冬などになれば、インフルエンザやノロウィルスなどの流行も起こりえます。
アレルギーの発症を見逃さないことや、大規模な感染を予防したり、スムーズに処置したりするためにも、看護師の専門的な視点からのアドバイスが必要です。
また、0歳から就学前までの幅広い年齢層の園児に対応も必要です。
さらに、保護者に向けた健康指導アドバイスをすることも看護師の重要な役割です。
また、看護だけでなく様々な折に食事や歯磨きの指導などもします。
保育士と同じように園児と遊ぶこともできますし、散歩やお昼寝の補助をしたりもします。
基本的には保育園の看護師が本格的な医療行為を行うことはできません。
出来ることと言えば、けがの簡単な手当や、体調を崩した時の看護程度です。
病院で行うような、採血や点滴といった医療行為は一切ありません。
また、基本的に園に看護師はひとりですので、一人で判断しなければなりません。
まとめ
このように保育士だけではなく様々な職業の人々と手を取り合って仕事をしています。
つまりは、保育士以外の職種でも保育園で働けるということですね。
子ども好きで、保育園の関われる職種のかたはぜひ視野に入れてみてもいいかもしれませんね。