パワーハラスメントはどんな世界にも存在すると言えるでしょう。
もちろん、幼稚園教諭でもあり得る話です。
女社会ですから、人間関係が面倒なのは避けられないのが現実です。
パワハラの実態とは
①無視をされる
なんとも幼稚な話ですが、挨拶をしても返してくれなかったり、質問をしても相手にしてもらえなかったりと…無視するということがあります。
無視というのは立派なパワハラです。気づくと全員の先生から無視されている…なんてことも。業務上必要なことすら答えないとなると、保育に支障が出てしまいます。
②必要以上に詮索する
無視とは反対に必要以上に相手のプライベートについて聞くのはもちろん、クラスでの話を細かく聞いて粗を探してくるというパターンもあります。
私の場合はこちらでした。 例えば個人面談で保護者にどんなこと聞かれた?と聞いてきてそれでなんて答えたの?とその答えがきちんと正しく答えられたのか詮索してきました。
プライベートも、恋人のこと、家族のこと友達のことまで細かく聞いてきて時には馬鹿にするようなことも言われました。
③必要以上にミスを責める
誰でもミスはあるもの。そして、時には注意をされるのは当たり前のことです。
しかしこちらも、度が過ぎればパワハラになるのです。 例えば職員室でみんなのいる前で何時間もお説教されたり、子どもの前で注意するのもパワハラになります。
④過小評価すぎる
指導と称してクラスを毎日のように監視することもパワハラに値します。
毎日来て、手伝ってくれるのでもなくただ見ているだけ。そして、保育後にはどうしてこんなこともできないの?とお叱りを受ける…を繰り返します。
また行事の担当なんかもどうせできないでしょ!!と割り振らなかったり、やってみないとわからないことを勝手に決めつけて先に指導して来たりすることが過小評価です。
また、掃除を不当にやらされたり、お願いしていないのに勝手に仕事を手伝ってくるなどの例があります。
⑤過大評価すぎる
反対に過大評価すぎるのもパワハラになってしまいます。
少し難しいことをやるように指示するもミスした時にフォローしない、ミスを責めたりすることはいせません。
また1年目なのに、やったとこのない行事の主を担当させるなど明らかにまだ経験していないものをやりなさいと強要するのもパワハラなのです。何事も経験という言い訳は通用しません。その後のフォローがなければそれはパワハラです。
女社会なので、暴力や性的な嫌がらせよりは精神的攻撃が多いのが特徴です。
どんな人がパワハラを受けやすいのか。
真面目に仕事している人ほどパワハラを受けやすいのではないでしょうか。
世の中にはあんまり仕事にやる気がなくても、器用貧乏というか世渡り上手の人もいて、なんとなーくのらりくらりと交わせる人いますよね。
けれど、その仕事が好きで色んなことを頑張りたいと思って真面目に取り組んでいる人ほど 順にいじめられやすい傾向があると思います。
真面目故に注意されたことも自分がいけなかったからと追い込んでしまいがち。
行き過ぎた指導もたしかに元を辿れば、自分ミスだったという事実の方はあるのためそこの一点ばかり考え過ぎてしまうので、初めはパワハラと捉えないかもしれません。
そして毎回きちんと聞き入れようとしてしまい、相手も調子に乗ってしまうことが考えられます。
パワハラだと感じたら…
自分がパワハラだと感じたらパワハラです。このままほっておいても改善されることはありません。
どんな対策ができるでしょうか?
①パワハラを受けている人より上司の人に相談する。
例えば学年主任からだったら、全体主任。主任からだったら園長に。
しかし、これは状況によるかも。園長が主任の味方でしたら相談したところでパワハラとは処理されませんよね。
上司が中立の立場の場合しか成立しない方法かもしれません。
②専門機関に相談する
厚生労働省が運営している心の耳や明るい職場運動というサイトに相談することもできます。
精神的に深刻でしたら医師や、もっと踏み込むと弁護士に相談するのも手です。
③転職する
どうしても今の園にいるべき理由がないのであれば、転職するのが一番かもしれません。
相談しても相手が改善しないことも多いのが現実として多いでしょう。なので、ここは思い切って転職しましょう!
またパワハラがあったら…と不安になるかもしれません。
でも、専門の求人サイトなら園の様子をよく見た上で紹介してくれてますよ。
コンシェルジュの方が親身に相談に乗ってくれて気持ち的にも前向きになれます。
パワハラは我慢すべきことではない
どうしても自分に非があるからと…ネガティブな思考になりがち。
でもそう追い込んでいる時点でもうパワハラなのです。悩んでしまったらすぐに相談しましょう。
相談で解決しないところまで来てしまっている時は潔く退職、転職をしましょう。
もっとひどいところへ行ってしまったら?という不安もあるかもしれませんが、そんなことない職場もたくさんあるので慎重に転職活動することで、今よりは合っている職場に出会えるでしょう。
指導する側の方も何がパワハラになるかわからない時代になってしまっているので難しい所もありますが、だからと言って何も指導しないのもいけません。
言ってることは同じでも言い方次第で捉え方が変わりますから、そこを意識するのがいいのかもしれません。
指導する方もされる方もお互い自分を成長できる良い関係性を築くことができるといいですね。